カラコンと通常のコンタクトレンズの違いは?
カラコンと通常のコンタクトレンズはまず、使用目的が違います。
通常のコンタクトレンズは、視力を矯正するために使います。
それに対してカラコンは、目の色を変えたり瞳の輪郭を強調するのが主な使用目的です。
視力を矯正できるカラコンもありますが、基本はどちらか一方の目的のために使います。
また素材の種類にも違いがあります。
通常のコンタクトレンズは、柔らかい樹脂の他に、ガラスを使ったハードタイプも販売されています。
しかしカラコンにはハードタイプはなく、ソフトタイプのみです。
ソフトタイプの場合、通常のコンタクトレンスとカラコンで、使われる素材に大きな違いはありません。
けれど構造やデザインが違います。
通常のコンタクトレンズは視力矯正の効果を邪魔しないように、無色透明に近いものがほとんどです。
そして光を屈折させるために、角度や厚みを細かく調整してあります。
カラコンにはそんな調整機能はなく、むしろ着けた時に視界が変にならないよう、光を反射させない構造になっています。
また目の色を変えるための色素が、レンズと組み合わさっています。
色素は目に直接触れてはいけないので、薄いレンズでサンドイッチのように挟み込まれる構造です。
2枚のレンズを重ねている形になっているので、通常のコンタクトレンズよりも厚いです。
その厚みの違いは、着け心地にも影響が出ます。
カラコンよりも通常のコンタクトレンズの方が、着けている時の違和感が少なくなりやすいです。
また酸素透過率は、厚みのあるカラコンの方が低いです。
それに伴って、連続して着けられる時間はカラコンの方が短いです。
特に初心者がカラコンを使用する場合、長くても5時間程度で外さなければなりません。
通常のコンタクトレンズであれば、8時間以上着けても異常は出にくいです。
さらに日頃のケアのために使用する、洗浄液にも違いがあります。
通常のコンタクトレンズであれば、特に種類を考えずに色々な洗浄液を使用可能です。
けれどカラコンは、洗浄力が強い過酸化水素タイプやヨウ素タイプの洗浄液が使えない場合が多いです。
強い洗浄力によって、カラコンの色素まで荒い流されてしまうからです。